建築家紹介サイトとは?登録のメリットや評判、比較・口コミ、オススメのマッチングサイトとは

注文住宅などでデザインを依頼したい建築家を探す場合、住宅系の雑誌やウェブ、SNSなど、さまざまな方法があります。インターネットで探す場合、複数の建築家の情報をまとめて得ることができる建築家紹介サイト(建築家ポータルサイト、建築家マッチングサイト)というサービスがあります。

建築家紹介サイトは、建築家を一覧するうえでは便利なサービスですが、紹介料が発生したり、運営会社の信頼性など、注意すべきポイントもあります。

この記事では、数ある建築家紹介サイトのなかから、建築家紹介サイトの比較やメリットを紹介します。また、ニーズに合わせたオススメの建築家紹介サイトなどについてご紹介します。

建築家の探し方の詳細については、探し方の比較や探す際の注意点、建築家の種類や特性の違いについて解説した記事を公開していますので、ぜひご参照ください。

建築家紹介サイトとは?

建築家紹介サイトとは、自分に合った理想の家を建てたい人と、それを実現する建築家をマッチングすることを目的に、複数の建築家の情報をまとめて提供しているウェブサービスです。

複数の建築家の情報がまとめられたウェブサービスはさまざまな呼称があり、建築家紹介サイトのほかに、建築家ポータルサイトや建築家マッチングサイトなどと呼ばれています。サービスの目的に合わせて名称が変えられていますが、この記事では総称として「建築家紹介サイト」を使用します。

国内には、主要な建築家紹介サイトは10件以上あり、紹介サイトごとの特徴や強みもさまざまです。運営会社も、紹介サイトの運営会社としてマッチング手数料で運営している会社もあれば、工務店や建築家など家づくりの主体となる専門家が運営している会社もあります。

家を建てたい人は複数の建築家を比較検討することができるため、メリットも大きいサービスですが、それぞれの建築家紹介サイトの特徴がわかりにくかったり、どの紹介サイトが自分のニーズに応えてくれるのかがわかりにくくなっています。この記事では、主要な建築家紹介サイトを比較しながら、それぞれの特徴を紹介します。

建築家紹介サイトで注意すべきポイント

建築家紹介サイトは、複数の建築家の情報を一度に見ることができ、利用者にとって便利なサービスです。とはいえ、ひとくちに建築家紹介サイトと言っても、それぞれに特徴や違いがあり、利用者にとってリスクやデメリットになる可能性もあるため、利用に際していくつか注意しておくべきポイントがあります。建築家紹介サイトを比較する際には、これらのポイントに注意して比べるようにしましょう。

掲載されている建築家が必ず信頼できるとは限らない

建築家が建築家紹介サイトに掲載される方法は、建築家紹介サイトによって違いがあります。掲載にあたって運営者による審査があれば運営者による責任で信頼が確保されていますが、誰でも建築家登録が可能な紹介サイトも存在します。審査がない場合でも、建築家登録自体が有料の場合は、一定のハードルが課されているためある程度信頼できると言えます。

グレード感や登録の有無などに違いがある

それぞれの建築家紹介サイトで目的が異なるため(単に建築家を紹介する、建築家と住宅を建てたい人をマッチングする、複数の建築家による提案コンペをする、など)、掲載されている事例などのグレード感や、利用者情報の登録の有無などに違いがあります。目的や求めるサービス、提供する情報などを理解したうえで利用しましょう。

サービスの収益モデルを理解する

建築家紹介サイトの多くは、建築家を紹介するサービスを通して利益を得ています。料金は、建築家が支払うものと利用者が支払うものに分かれます。登録料や掲載料に限らず、例えば建築家から利用者へ連絡する際に料金が発生するサイトや、住宅建設の契約が決まった際に仲介手数料が発生するサイトがあります。

住宅建設契約時の紹介手数料は、設計・管理費の約10%が相場ですが、多くのサイトで建築家が支払う仕組みになっています。

具体的な料金が発生しない場合でも、工事は加盟工務店でしか行えず、契約を急かされてしまう可能性があるなど、サービスの収益モデルによって選択肢に制限が発生する場合もあります。利用するサイトの収益モデルを理解したうえで、有効に活用するようにしましょう。

建築家紹介サイトの比較

建築家紹介サイトには、それぞれに目的や運営方法、収益構造などに違いや特徴があります。建築家を探す方法も、エリアごとに建築家を探すことができたり、写真や予算から事例を絞り、サイト内で建築家と直接連絡がとれる場合もあります。ここでは、代表的な建築家紹介サイトを、評判や手数料の有無などと合わせて複数比較してご紹介します。

houzz

houzzのトップページのイメージ
houzzのトップページ

houzz(ハウズ)は、アメリカ発の「住む人」と「住まいの専門家」をつなぐ、家づくりのためのプラットフォームです。2020年10月現在で登録建築家数は1,492件で、建築家だけでなく、工務店やインテリア・建材・外構など、家づくり・リフォームに必要な各種の専門家を探すことができるのも特徴です。

個別の事例ページは、外観やキッチン、リビングなど部屋ごとにカテゴリ分けされているほか、関連写真や利用者の口コミを閲覧でき、気に入った写真を「アイデアブック」として保存することもできます。建築家の個別ページでは、平均依頼コストや利用者の口コミが閲覧可能です。またhouzz独自の認証バッジがあり、顧客満足度によるランキング受賞バッジなどを確認することができます。定期的に更新されている建築家のページでは、オンラインセミナーの案内などの情報も閲覧できます。

また、レビュー機能が充実していることも特徴にあげられます。利用者からだけでなく、工務店などの同業者からの口コミも投稿可能な形式であるため、家づくりというプロジェクトで円滑な関係を築ける建築家であるのかを判断する助けにもなります。

houzzは、建築家の登録料により収益を得ているため、家づくりを検討している利用者は無料でサービスを使うことができます。具体的に相談したい建築家が見つかれば、サイトを通じてメッセージを送ることができるほか、ホームページや電話番号も記載されているため、直接連絡することも可能です。

SUVACO

SUVACOのトップページのイメージ
SUVACOのトップページ

SUVACO(スバコ)は、自分らしい家づくり・リノベーションをしたい人とそれを叶えるプロとが出会うプラットフォームです。デザイン性や実績など、多様な審査基準をクリアした信頼性の高い専門家(住まいのプロ)が登録しています。2020年10月現在で登録建築家数は、注文住宅を依頼できる建築家が1,103件、リノベーションを依頼できる建築家が997件です。

個別の事例ページでは、写真のほか、家族構成や建設費用、設計や施工にかかった期間や敷地の特徴など、詳しい情報が一覧できるようになっています。建築家の個別ページでは、費用の相談や対応可能なサービス一覧のほか、その建築家に頼んだ人の年齢層や家族構成の割合のグラフや、ビデオ通話で打ち合わせができるかなどの細かい情報も確認することができます。

また、SUVACOのアドバイザーが家づくりのサポートをしてくれる「建築家紹介サービス」は、簡単な質問に答えるだけで多数の建築家の中から要望に合わせて建築家を厳選し、マッチング後もサポートを無料でしてくれます。2019年9月末時点で完成件数374件、満足度87%の人気サービスです。

SUVACOではプロジェクトの成約時に建築家が手数料を支払う仕組みになっており、利用者は無料でサービスを利用できます。相談したい建築家が決まれば、サイトを介して問い合わせることができます。いきなり依頼するだけでなく、資料を請求することも可能です。

homify

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homifyのトップページ

homify(ホーミファイ)は、ドイツ発の世界中の建築家やインテリアデザイナーなどの専門家と利用者を直接つなぐプラットフォームです。サイトには100万枚以上の写真が登録されていて、写真が大きく表示されるので、写真集のようにサイトを閲覧できることが特徴です。登録されている建築家は2020年10月現在で49,374件です。

事例の写真ページからは、関連した写真や類似する写真を確認できます。写真に関するテキスト情報は、houzzでは一覧ページでも確認できましたが、homifyでは一覧ページは写真のみで、個別のページへ進まないと確認できません。建築家の個別ページでは事例写真など基本情報のほか、利用者のレビューも確認できます。

homifyでは、住宅メディアとして特集記事に力を入れていることも特徴です。登録された建築家や住宅についての記事が掲載されています。「インテリアグリーンを取り入れた13の素敵な部屋!」などの事例をまとめて紹介する記事や、「プレキャストコンクリートとは?そのメリット・デメリットまとめ」のような実用的な記事もあり、掲載された建築を設計した建築家の情報も載せられているので、建築家を探す参考になります。

利用者は、探した建築家にサイトを介して見積もりを無料で依頼できます。また、要望をプロジェクトとしてフォームから投稿することで、無料で建築家からの提案を募集することもできます。投稿した情報は、有料登録した建築家からしか確認することができない仕組みになっています。

ザ・ハウス

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ザ・ハウスのトップページ

ザ・ハウスは、運営者が厳選した50人の建築家から利用者に合った建築家を紹介するサイトです。建築家の登録数は50人に限定されており、経歴や実績、作風を基準にした審査と面談によって毎年見直し審査がおこなわれています。利用者の評価も参考にされ、毎年の審査をパスしなければ登録を更新することができない仕組みになっています。2020年10月現在では、谷尻誠さん・吉田愛さん西田司さんなど、著名な建築家も登録されています。

建築家の個別ページでは、事例写真のほか、建築家の家づくりの考え方などが掲載されています。特徴的なのはザ・ハウスで建てた家の事例ページで、「この価格で建ちました」というページに掲載された事例では、運営者が家を建てた利用者や建築家にインタビューした内容に加え、住宅の本体価格や坪単価などの情報が記載されています。

また、建てたい住宅の希望や条件を入力することで、登録建築家の作品データと照合して上位10名を候補としてリストアップする「建築家ナビ」や、東京都渋谷区にある店舗に行けば細かなヒアリングから要望に合った建築家を紹介してくれる「建築家ご紹介サービス」などがあります。

利用者は無料で全サービスを利用できます。実際に住宅設計の契約に至った場合、登録建築家が設計料の12%を手数料としてザ・ハウスに支払う仕組みで運営されています。

建築設計研究所

建築設計研究所のトップページのイメージ
建築設計研究所のトップページ

建築設計研究所(旧名:建築知識研究所)は、住宅を設計する会社がつくった、建築家同士で住宅に使われる建材や詳細図面(ディテール)などの情報を共有するためのサイトです。登録した建築家が事例として掲載した写真やPR情報を閲覧できますが、あまり更新されていないことが多いです。

建築家の個別ページでは、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトのURLなどの基本情報に加え、その建築家が登録したディテールを確認することができます。サイトを介して建築家に連絡することができませんが、所在地ごとに建築家の基本情報が一覧できるので、設計事務所のリストとして活用できます。トップページの右下に新着や評価の高いディテールの情報が表示されますが、よく更新されている建築家のページはこのディテール情報も更新しているため、情報の豊富な建築家のページにたどり着く可能性が高まります。

建築家同士の情報共有が主な機能なので、利用料は無料です。建築家の登録も無料で、掲載にあたっての選考などもないため、リスクもあります。

ASJコンシェルジュ

ASJコンシェルジュのトップページのイメージ
ASJコンシェルジュのトップページ

ASJコンシェルジュは、全国の建築家と工務店をつなぐネットワークであるASJ(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン)が運営するサービスです。2020年10月現在、2,961件の建築家が登録しています。全国にASJの提携施工会社が約200社あることも特徴です。

利用者はASJ Academyに登録(無料)すると、コストのシミュレーションや、建築家にプランを提案してもらえる無料のプランニングコースの利用が可能になります。ASJ Academyに登録後、ASJからのヒアリングに答えると、要望に合った建築家の候補を複数提示されます。事例などから利用者自身が指名することも可能です。

事例のページでは、設計した建築家や施工会社の情報のほか、住宅について建築家が書いた文章と、プロのカメラマンが撮影した写真を閲覧できます。費用などの記載はなく、ASJが厳選した、いわゆる豪邸と呼ばれるような上質な住宅の事例を見ることができます。建築家の個別ページでは、建築家からのコメント、事例写真、略歴、建築家のホームページへのリンクが確認できます。

利用者の手数料負担については明記されていません。建築家が建設の成約時に手数料を支払う仕組みになっているほか、工務店などの施工会社も手数料が発生しています。そのため、ASJのサービスを利用する場合は、建築家だけでなく、施工会社もASJに登録した会社にしか依頼できません。通常は複数の工務店に行う相見積もりがなく工事費が高騰する可能性もあります。手数料は建設工事にかかる費用に比例するため、過度な誘導には注意しましょう。

SuMiKa

SuMiKaのトップページのイメージ
SuMiKaのトップページ

SuMiKa(スミカ)は、住宅の建設を検討している人と建築家をつなぐオンラインマッチングサイトです。新築住宅から棚ひとつまでのプロジェクトを通して建築家・工務店などの専門家を公募する依頼の仕組みが特徴的です。登録された建築家数は、2020年10月現在で1,775件です。

事例ページでは、写真のほか、家族構成や価格帯などを見ることができます。また公募した際の募集内容や予算など、SuMiKaのプロジェクトとして成約した事例を確認することができるので、住宅を建設する際にどのような要望があるのかを知ることができることも特徴です。建築家の個別ページでは、ウェブサイトへのリンクなどの基本情報や事例のほか、SuMiKaのプロジェクトとしての成約数が確認できます。

間取りをカスタマイズできる「スマートメイド」も人気です。いくつかの規格化された住宅から好みのものを選び、外観や間取り、インテリアなどをカスタマイズすることができます。

利用者の登録料・手数料は無料ですが、建築家は成約時の手数料のほか、公募プロジェクトへ提案を応募するための手数料や、利用者からの資料請求を受ける際にも手数料が発生します。建築家は数多くの手数料を支払ったうえで提案するため、利用者の要望に十分に応えたで提案を受けることができます。

KLASIC

KLASICのトップページのイメージ
KLASICのトップページ

KLASIC(クラシック)は、建築家や建てたい家のイメージを探す際の情報が集められた建築家ポータルサイトです。2020年10月現在での登録建築家数は191件と少なめです。

内容は建築家ページ、建築事例写真、建築事例記事の3種類に分かれます。特徴的なページが建築事例記事で、サイトの編集部が建築家にインタビューし、ひとつの住宅事例について細かく解説されています。事例記事内で建築写真や家族構成、予算などのデータのほか、間取り図も掲載されています。

建築家ページでは、建築家からのメッセージや、設計事務所の所在地やウェブサイトへのリンクなどの基本情報、事例写真と事例記事へのリンクが掲載されています。掲載されている建築家数が少ない分、どの建築家ページにも事例が豊富に掲載されていることが特徴です。建築家ページ内から直接問い合わせることができます。

KLASICは、建築家が登録する際、建築家ページを構築する費用と、月額の掲載費用から収益を得ています。そのため利用者は無料で活用することができます。サイトを介して建築家に連絡が取れるほか、建築家ページに電話番号やホームページのリンクが掲載されているので、直接連絡することも可能です。

建築家WEB

建築家WEBのトップページのイメージ
建築家WEBのトップページ

建築家WEB(建築家ウェブ)は、運営者による審査を通った建築家だけが掲載されていることが特徴的な紹介サイトです。2020年10月現在では80件の建築家が登録されています。

建築家の個別ページは、メッセージとプロフィールなどシンプルな内容です。事務所名の下にある「work」に進むと建築事例が、「office」に進むとウェブサイトへのリンクなどの情報が記載されています。「contact」から建築家WEBのサイトを介して建築家に問い合わせることができます。

個別の建築事例ページも、写真と設計意図などのシンプルな内容です。いくつかの事例を特定のテーマでまとめて紹介する特集記事も公開されていて、トップページ上部の「FEATURE」から確認できますが、2020年10月現在では2018年から更新されていないようです。また「ANNOUNCE」ページには建築家が更新した情報が記載されていて、完成した住宅の見学会のお知らせなどを確認できます。

建築家WEBは、広告収入とサイトへの掲載代行有料サービスなどで運営されているため、利用者も建築家も費用がかからない仕組みになっています。

建築家紹介センター

建築家紹介センターのトップページのイメージ
建築家紹介センターのトップページ

建築家紹介センターは、ひとりの建築家の方が自主的にはじめた建築家紹介サイトです。2020年10月現在で登録建築家数は2,561人です。代表者の建築家が建築家紹介センターを運営するに至った経緯は、代表者プロフィールに詳しく掲載されています。

利用者が建築家を探すだけでなく、依頼したい内容をフォームに投稿することで、依頼内容が登録建築家に届き、その依頼を引き受けたい建築家から直接メールが届く仕組みです。「相談依頼事例」ページから、どのような相談内容があり、どういった返信があるのかを確認することができるので、依頼する際の参考になります。

建築家の情報を知りたい場合は、登録建築家の一覧ページから建築家を探すことができます。設計事務所の所在地や事務所名だけでなく、建築家の個別ページに記載された紹介文に書かれているキーワードから検索することができることも特徴です。建築家の個別ページからは、ホームページのリンクなどの基礎情報や住宅事例ページへのリンクなどを確認できます。住宅事例ページは、写真と建築家による紹介文などシンプルな内容です。

建築家紹介センターは、利用者が投稿した依頼に対して提案する際の手数料で運営されています。そのため利用者は無料で活用することができます。

建築家O-uccino

建築家O-uccinoのトップページのイメージ
建築家O-uccinoのトップページ

建築家O-uccino(建築家オウチーノ)は、独自基準で厳選した優良な建築家、設計事務所、リフォーム会社、施工会社を無料で紹介する情報サイトです。登録建築家数は公表されていません。

建築家O-uccinoは、建築家を探す際の条件が豊富なことが特徴です。2世帯住宅やペット共生住宅など建築家が得意なポイントや得意な価格帯、性別や好みの色から建築家を相性で探すこともできます。得意なポイントなどは建築家がすべて選択することも可能なので、必ず好みの建築家に出会えるとは限りませんが、女性の建築家や子育て経験のある建築家などの検索もでき、自分に合った建築家を探す近道になります。

建築家の個別ページでは、ホームページのリンクなどの情報のほか、設計料の目安や、設計料の最低金額なども記載されています。住宅事例の個別ページでは、依頼者の要望の内容のほか、総工費や工期も確認できるなど、ほかの建築家紹介サイトにはない情報が多数掲載されています。事例ページを見た利用者は住宅をレビューすることができ、その評価の結果やランキングを確認できることも特徴です。

そのほか、住宅づくりのノウハウ記事も多数公開しており、テーマ別に特集記事を探すことができます。利用者はすべて無料ですが、建築家側で発生する手数料などは非公開となっています。

*表は右にスクロールします

サイト名 収益モデル 建築家登録数 マッチング方法 グレード感
houzz マッチングによる紹介手数料 1,492 事例写真、ランキング、口コミなどから
利用者が自力で探す

オシャレな別荘や、高額リノベーションなど
SUVACO プロジェクトの成約時に
建築家が手数料を支払う
997 「建築家紹介サービス」でアドバイザーが
要望に合わせて厳選

リノベーションや二世帯住宅、狭小などさまざま
homify 建築家の登録料 49,374 事例写真から利用者が探すほか、
要望を投稿することで
有料会員の建築家から提案を募集する

建築家らしいアイデアの事例が多い
ザ・ハウス プロジェクトの成約時に
建築家が手数料を支払う
50 要望から上位10名をリストアップする「建築家ナビ」、
実店舗でのヒアリングから
スタッフが厳選する「建築家ご紹介サービス」

1,000万円台〜4,000万円台までさまざま
建築知識研究所 建築家の情報共有が主な用途のため双方無料 非公開 事例から利用者が自力でコンタクト ほとんど事例写真がない
ASJコンシェルジュ マッチングによる登録工務店に依頼する 2,961 スタッフからのヒアリングを受け
複数の建築家候補を提示
SuMiKa プロジェクト成約時の手数料、
公募プロジェクトへの応募手数料、
資料請求手数料などを建築家が支払う
1,775 要望を投稿し建築家を公募する
リノベーションや低予算の事例も多い
KLASIC 建築家がサイト登録料と月額使用料を支払う 191 事例から利用者が自力で探す
建築家らしいアイデアの事例が多い
建築家WEB 広告収入 80 事例から利用者が自力で探す
建築家らしいアイデアの事例が多い
建築家紹介センター 建築家が提案手数料を支払う 2,561 要望を投稿し建築家を公募する 建築事例の掲載なし
建築家O-uccino 非公開 非公開 事例から利用者が自力で探す
新築1,000万円台の低予算の事例も多い

オススメの建築家紹介サイトをニーズに合わせて紹介

実際に建築家を探す際に、どのような基準で建築家紹介サイトを選べばいいのでしょう。ここでは、探したい建築家の基準のニーズに合わせて、オススメの建築家紹介サイトをご紹介します。

たくさんの建築家を閲覧しながら、自分にあった建築家選びたい

一度にたくさんの建築家を比較検討しながら建築家を探したいという方には、houzzがオススメです。気に入った事例写真をストックしながら、費用や口コミ、ランキングなど複数の視点から情報を比較することができます。利用者だけでなく、工務店など同業者からの口コミも確認できるので、多角的な検討が可能です。

運営元に審査力があり、たくさんの建築家から選びたい

たくさんの建築家を比較したいけど、同時に建築家選びで失敗したくないという方には、SUVACOがオススメです。SUVACOに登録されている建築家は、デザイン性や実勢などの多様な審査基準をクリアした、信頼性の高い専門家です。いきなり依頼することが気後れする場合は、まず資料を請求することも可能です。

運営元の信頼感があり、厳選された建築家に依頼したい

そんなに多くの建築家を比較する必要はなく、厳選された信頼できる建築家に依頼したいという方には、ザ・ハウスがオススメです。ザ・ハウスは建築家の登録数が50人に限定されていて、毎年の厳しい審査をパスしなければ登録更新ができない仕組みになっています。業界的にも信頼できる建築家が登録されているので、安心して依頼することができます。

自分の要望に対して、複数の建築家から提案を受けたい

ひとりの建築家からの提案だけでは心配で、複数の建築家の提案を見てみたいという方には、SuMiKaがオススメです。SuMiKaは投稿したプロジェクトから建築家を公募するサービスが特徴で、ひとつのプロジェクトに平均10件の建築家からの提案があります。SuMiKaの建築家募集プロジェクトで成約した事例も確認できるので、参考にしましょう。

雑誌に載っていないような、これからの有望な若手建築家を探し当てたい

いくつかのリスクは自らコントロールするので、作風などを重視して自分に合った建築家を決めて玄人好みの家づくりを実現したい方には、建築家WEBがオススメです。建築家WEBは、必要最低限の情報が掲載されたシンプルなページが特徴的で、事例の比較などがしやすく、また建築家のホームページのリンクや電話番号も掲載されているので、建築家に直接問い合わせることができます。

作風などを重視して自力で建築家を選ぶ場合、アドバイスしてくれるスタッフもいないので、予算オーバーなどのリスクが心配になります。建築家に住宅を依頼したときに予算オーバーを防ぐための方法などを別の記事でご紹介していますので、ぜひ参照してみてください。

地方に強い建築家を探したい

地方の環境に適した建築家と近くで住宅を建てたい方には、建築家O-uccinoがオススメです。独自の基準で選考された建築家が掲載されている建築家O-uccinoでは、北海道から沖縄まで、日本全国の建築家をエリアごとに検索することができます。掲載されている情報は、建築家の得意な技術・ロケーションや設計料の目安など、各地域特有の環境に適した建築家を事例と共に見つけられます。他の建築家紹介サイトと比較して、新築1,000万円台の低予算の住宅事例も多く紹介されていますので、地方の大小さまざまな事例から建築家の情報を得ることができます。

自分に合った建築家紹介サイト・建築家を見つけよう

建築家紹介サイトは、複数の建築家を比較検討することができ、利用者にとって便利なサービスです。それぞれの建築家紹介サイトごとに特徴がありますが、本来の目的は建築家を探すことです。各建築家紹介サイトの違いや注意すべきポイントを理解して、自分に合った適切な建築家を探しましょう。

  • 建築家紹介サイトに掲載されている建築家が必ず信頼できるとは限らない
  • 掲載されている事例のグレード感や登録の有無などに違いがある
  • 建築家紹介サイトの収益モデルを理解することで有効に活用することができる
  • 建築家の情報が網羅されているか、要望に応じて適切な提案をもらえるかなど、ニーズに合わせて建築家紹介サイトを選ぶことができる

長沼アーキテクツは、ファイナンシャルプランナーと一級建築士の資格を持つ「お金と住宅のプロ」として、予算オーバーや住宅ローンについての知識を活かした住宅の設計提案を行っています。敷地の選定や法規など、住宅に関する様々なご相談にもお応えできますので、お気軽にお問い合わせください。

建築家紹介サイトに関する事例・リンク

注文住宅の企画・設計・インテリアデザイン
注文住宅の企画・設計・デザインのサービスページです。高いデザイン性を費用対効果高く実現する方法、坪単価や予算の実例、リビングなどの生活シーンがイメージできる写真を紹介しています。家づくりのイメージがつかめる「家づくりハンドブック」もダウンロードいただけます。

建築家の探し方とは?建築家の種類や相談方法、自分に合った建築家の選び方を解説
建築家の種類や特性の違いの解説、具体的な探し方の比較、注意するポイントの整理などを通して、建築家の探し方・選び方について網羅的に紹介しています。

建築家住宅で予算オーバーを防ぐには?設計料、工事費、住宅ローンなど、資金計画で失敗しないコツや各費用の内訳をプロが解説
建築家に住宅を依頼する際に発生する予算オーバーなどのリスクについて、その理由や防ぐためのポイントなどを解説しています。