課題解決する建築デザイン

私たちは、お客さまの課題解決に建築デザインの技術を使います。
お客さまの課題を伺った上でオーダーメイドの解決策を用意いたします。
長沼アーキテクツがお客さまの課題を解決するプロセスを具体的にご紹介いたします。

お客さまの課題を発見するヒアリング

私たちは、お客さまが持つ本当の思いを理解するために、丁寧にヒアリングをします。

たとえば、自宅を建てようと検討しているご家族の中でも、大きな目的は共有できていたとしても、細部についてはそれぞれの想いが少しずつ違う事もあります。

お客さまからの要望に加えて、私たちからの質問を投げかけることでお客さまが気づかなかった課題を発見することも大切です。私たちは、お客さまとの対話を重ねるきっかけとなる、ヒアリングプロセスを最も重視しています。

ヒアリングでは、私たちの家づくりの課題発見ノウハウを詰め込んだヒアリングシートをご提供いたします。

ご家族で話し合いながらシートに記入していただくことができるようになっていますので、家づくりについて家族で考えるべきことを効率よく把握する助けになるはずです。

お客さまにヒアリングシートに要望を記入していただいた後に、一緒に読みあわせをしていくことで、お客さま自身が気付いていなかった、本当の想いを発見することができるでしょう。

建築法規を駆使して土地のポテンシャルを最大限に活用する

保有している土地、もしくはこれから購入を検討されている土地にかかる建築法規を読み解き、土地が持つポテンシャルを最大限に活用します。

同じ建築法規がかかる地域であっても、それぞれの土地により、接する道路の位置や方位、土地の高低差などにより、建築可能なボリュームがまったく異なります。例えば大きな道路から20mまでの範囲は高い建物が建てられるが、その先は2階建てまでしか建てられないという土地もあります。建築法規は目に見えないので、それを読み解き、視覚化することが最大の目的です。

その土地にかかる建築法規を、土地調査書に整理します。土地調査書には建築法規の他にも、電気や水道といった基本インフラの情報や、土地登記簿や地積測量図など、さまざまな資料から得られる土地に関する情報を、1つにまとめます。

また土地にかかる制限を理解するだけでなく、その土地がもつポテンシャルにも注目します。例えば土地の形状が台形であった場合に、一般的なハウスメーカーなどでは四角い部屋をいくつも並べるため、使えない土地が発生してしまいます。土地のポテンシャルを最大限に活用する私たちであれば、台形の建物をご提案することもあります。

土地の調査を通して、建築法規などの制限を理解すると同時に、土地の周辺環境をうまく取り込める可能性を発見する作業です。

既存建物の改修か建替か建築技術を使ってベストな最適解を探す

今ある建物を改修して有効活用するか、建て替えるべきか。建物のポテンシャルを調査し、最適解を探します。

すでに建物をお持ちの場合、まずは既存建物のポテンシャルを調査することが大切です。大きな地震に耐えることができるかを確認するために、耐震診断をすることで、現在の法律が定める高い基準をクリアしているかどうかを知ることができます。

必要とされる基準に満たない場合でも、耐震改修を計画することで基準を満たすこともできます。中には現行法規に適合させようとすると、高額な耐震改修費用がかかる場合がありますので、その場合は既存建物を解体して新たに建て替える方針を取ります。

また建築法規の観点から、既存建物の再利用を選択するケースもあります。例えばその土地の前面道路が狭く、新たに建て替える時には道路を拡幅したラインまで下がって建物を計画する必要がある場合があります(セットバック)。

セットバックして計画をすると、現在の既存建物から小さい建物しか建て替えできない、場合によっては道路に土地の大部分が取られるため、建て替えられるだけの土地が残らない、というケースもあります。こういった場合は、構造耐力の有無という観点とは関係なく、既存建物を再利用するという方針を取ります。

すべてにおいて建て替える必要はなく、既存の建物に新たな価値を見出すことも建築デザインの1つです。

構造や環境性能について最適な品質を目指す

耐震性が高く、間取りの自由度も高いSE構法の例

建築の主な要素である構造や環境について、お客さまと土地に最適な品質を目指しています。

構造は建物において最も重要な要素です。仕上げや、構造にはかかわらない間仕切壁などは、将来ある程度自由に変更することは出来ますが、構造は基本的には建物が存在する限り使い続けるものです。構造は建物の骨格であり、最初にしっかりと計画し、資金をかけるべきポイントと考えます。

私たちは構造については戸建住宅であっても構造計算をすることを推奨しています。その中でも積極的にご提案しているのが「木造SE構法」です。なぜ採用しているかといえば、全棟構造計算をしていることはもちろんのこと、柱や梁に使われる材の品質管理や、吹抜や大開口、スキップフロアなど、建築的には難しい要素を取り込んだ上でも、耐震性を確保できる構法だからです。

もう1つは環境です。省エネ性能や断熱性能を高めることで、少ないエネルギーで快適な住環境を作り出すことを目指しています。断熱性能を高めることで、夏の日射や冬の冷気など建物外部からの影響を少なくし、それにより少ないエネルギーで室内の熱環境を快適に保つことが出来ます。これらの観点から私たちは「長期優良住宅」や「ZEH(ゼロエネルギー住宅)」に取り組んでいます。

さまざまな住まい方に対応する

お客さまのライフスタイルに合った建築デザインを行います。

現代にはさまざまなライフスタイルがあります。会社員の他に、フリーランスで働いたり、自分で会社を経営したり、場合によっては兼業する人もいます。また育児や家事を分担する共働き夫婦や、2世帯同居をする家族もいらっしゃいます。

例えばフリーランスや会社経営者の自宅の場合、自宅の一部に仕事場としての部屋をつくることで職住近接のライフスタイルを実現したり、仕事場を第三者に貸し出すことで、収益を上げる資産としての活用も可能になります。

また育児や家事に忙しい共働き夫婦の自宅であれば、家事の効率化を考えた間取りとしたり、2世帯同居の家族ならば2つの家族のライフスタイルをどこまで共有するのかというソフト面から建築デザインを始めるかもしれません。

お客さまそれぞれのライフスタイルに合ったオーダーメイドの建築をつくります。